結婚相談所における婚活において「真剣交際」とは、相手のことを良く知るための段階である「仮交際」から一歩進んだ段階で、成婚相手候補として1人にしぼり最終確認をしていく
ステップの事を指します。
誰もが、真剣交際にまで進むことができたら、そのまま成婚につなげたいと思うもの。しかし、成婚してから後悔しないよう、確認すべきこともあるのです。
今回の記事では、「成婚につなげるための距離感の縮め方」「後で後悔しないため確認すべきこと」「真剣交際までたどり着く方法」などを解説していきます。
真剣交際のタイミングと期間
相手のことを良く知るための期間である、「仮交際期間」には、およそ2か月の間に3~4回のデートを行うのが平均的な回数。その後、真剣交際へと進んでいくのが通常の流れです。
仮交際期間では、複数人と同時平行でデートにでかけ、最もフィーリングや考え方が自分とマッチしていると感じることができる人を見極め、その人と真剣交際のステップに進むことができるよう努力しましょう。
とはいえ、一番大切なのは「お互いの気持ち」です。お互いが「もう少し相手のことを良く知ってから次のステップに進みたい」と思っているのであれば、その気持ちに従うようにしましょう。デートの回数は関係ありません。しかし、結婚相談所によっては、仮交際期間に制限があるところもあります。注意が必要です。
次に、真剣交際の期間は3ヶ月前後が平均的となっています。
お互いの気持ちの熱量差、結婚に対する温度差、お互いを開示して理解し合えている度合いによっては、一概に3か月とは言えません。
真剣交際で破局しないために
ここからは、真剣交際で破局せず、成婚に結びつけるためにするべき事について、解説していきます。
破局しないために①真剣交際中のキスはOK?スキンシップは?
仮交際期間中の場合、キスはしないのが一般的です。
結婚相談所の規約上「仮交際中のキスを禁止」している場合もありますが、ルール違反であることは抜きにして、仮交際中にキスはしない方が良いでしょう。
仮交際中は、基本的に複数の異性とデートをすることになります。そのため、仮交際中にキスなどの深いスキンシップをとってしまうと、された側に「軽い人」という、あまり良くない印象を与えてしまう危険性があるのです。
とはいえ、真剣交際期間であれば、「キス」「手を繋ぐ」などの行為を結婚相談所は許可している場合は多くなっています。
しかし、中には、真剣交際期間中においても、これらの行為を禁止している結婚相談所も存在しているため、事前に確認しておいた方が無難かもしれません。
当たり前のことかもしれませんが、キスなどを行う際は、お互いの気持ちを確かめながら、雰囲気を感じ取りながら行いましょう。相手に無理強いをしてはいけません。
真剣交際中であっても、キス以上の体の関係、同棲、宿泊旅行などは、一般的にNGとされています。結婚相談所によっては、これら行為が発覚した場合に、ペナルティが課される可能性もあるのです。注意して下さい。
破局しないために②真剣交際中に話すこと
フィーリングが合ったからと言って、成婚を焦って、すぐに具体的な結婚の話をしてしまうと、相手が引いてしまう場合があります。
相手はまだ「結婚する判断」ができない状態である可能性があるからです。
まずは、お互いがどんな人間なのか、どういった価値観を持っているのかを十分に話し合うことで、初めて「結婚しても良い相手なのかどうかの判断」ができます。
趣味、仕事、子供時代、学生時代、家族、出身学校などについて、お互いに共有してみてください。そうすることで、家族や友人に「交際相手の人となり」を伝えることができる状態になります。
すると、周囲に背中を押してもらえたり、アドバイスをもらいやすくなり、それがお互いの結婚への意思を固めるカンフル剤となるのです。
また、人間関係が構築されてきた段階で、徐々にネガティヴな面の話もしておく事をおすすめします。
言いづらいことを先延ばしにしてしまうと、結婚してからのトラブルの種になりかねません。
破局しないために③真剣交際中のデート・家デート
真剣交際中におけるデートは、できれば週1回、合計で7~10回ぐらい行うのがおすすめです。
デートには、必ずしもお金をかける必要はありません。むしろお金をかけなくてもお互いが楽しめるデートのスタイルを見つけた方が、成婚に近づくことができるはずです。
デートの回数を重ねていくにつれて、徐々にお互いが結婚をイメージしていく努力をしていきましょう。不動産屋の張り紙を見て、一緒に住む場所をイメージしたり、アクセサリーを見て結婚指輪をイメージしたりなどしていくと、お互いの結婚への意識が高まっていくはずです。
また、家デートも、相手の生活の雰囲気を、実際に目で見ることができるため、おすすめできます。ただし、相手が納得した上で行なって下さい。特に女性に対して、家デートを持ちかける場合は、相手との距離感をきちんと見定めましょう。
家デートをした上で、親密になったとしても、肉体関係を持ったり、お泊りデートをすることは控えてください。
破局しないために④真剣交際中にやること
真剣交際中には、成婚に向けての不安材料や、価値観のズレがあった場合のすり合わせをしていく必要があります。
まず、相手の親への挨拶のタイミングについて、二人の間で定めましょう。
そして、二人の中においての理想の結婚生活のスタンスを確かめて下さい。「夫婦二人の働き方」「親との同居について」「育児や家事への関わり方」「休日の過ごし方」「お金の使い方」「家族の健康状態」など、徐々に具体的な内容を二人の間で確かめていきましょう。
これらと平行して、デートの一環として不動産屋、指輪の下見、結婚式場の下見などに行くことで、お互いが結婚生活を強くイメージすることができるはずです。
真剣交際中の悩み・不安
ここからは、真剣交際中によくある悩みや不安と、その解決法について解説していきます。
悩み・不安①プロポーズされない
こちらは女性に多い悩みとなっています。
「真剣交際に進んで、順調にデートの回数を重ね、それなりの期間が過ぎているのに、なぜかプロポーズされない。」
このような状態が長引くと、本当に相手が自分との結婚を考えてくれているのか、不安になってしまいますよね。
そんな時は、以下の点について、自分を省みてみましょう。
まず、相手に対し、「自分との結婚を判断できるだけの情報を開示できているか」を考えてみてください。上述のように、フィーリングが合っている、というだけでは、なかなか成婚まで結びつくことはできません。
自分がどういう経緯でここまで生きてきて、どういった価値観を持っているのかなどが伝わっていないと、相手としては、具体的に結婚について考えることは難しいでしょう。
また、自分が相手に対し、「好意を持っている」「結婚に対して前向きである」という姿勢が伝わっているかどうかも重要です。
受け身でいると、相手も不安になってしまい、結婚に対する一歩を踏み出すことができない可能性があります。
以上の点が、できていないのであれば、改善するよう努力してみてください。
自分の中でできていると感じた場合は、結婚相談所のカウンセラーなどに相談し、アドバイスを求めましょう。何か別の原因があるのかもしれません。
悩み・不安②確信が持てない
「真剣交際まで進んだものの、本当にこの人と結婚して良いものかどうか、確信が持てない」
そんな悩みには、以下の2つのパターンがあります。
・この人と確信したはずなのにぶれてくるパターン
・確信が持てないまま現在に至るパターン
前者は、結婚という大きな決断を前にして不安になり、気持ちが揺らいでしまっている可能性が高いです。
「その人と結婚したい」と確信に至るまでの経緯を再確認してみましょう。
一度確信に至ったのであれば、何らかの決め手があったはず。
後者に関しては、ケースバイケースです。
自分の中で、引っかかる部分があるならば、そこを突き詰めて考え、相手と少し距離を置くなどして対処しましょう。
いずれにせよ、一人で悩まず、結婚相談所のカウンセラーや、友人、家族などにアドバイスを求めることをおすすめします。
悩み・不安③気持ちが冷めた
「相手に対する気持ちが冷めてしまった」という場合、以下の点をよく考えてみてください。
・相手のどこに惹かれていたのか
・どこが嫌で気持ちが冷めたのか
・もう会えなくなっても本当に良いのか
これらをふまえ、よく考えてから決断しましょう。
気持ちが冷めたと言っても、一時的なものでまた、相手に対する気持ちが再燃する場合と、そのまま戻らない場合があります。
一時的な場合であるならば、、表現に気を付けつつ、相手に改善して欲しいことは素直に伝えてみましょう。そうすることで、関係が良い方向に向かうかもしれません。
試行錯誤しても、どうしても気持ちが戻らない場合は、その旨を結婚相談所のカウンセラーに伝えてください。
そこでアドバイスを受けることで何かが変わるかもしれませんし、次の相手に向かう、という決断をするきっかけにもなるでしょう。
真剣交際終了・破局してしまったら
婚活とは、自分とは違う人間と深い関係を築こうとする行為です。
「相手と価値観のすり合わせができない」「性格の不一致」など、仕方なく破局してしまうケースもあります。
仮に破局してしまっても、「無理して関係を続け、後々大きな問題が生じてしまうよりはマシ」と気持ちを切り替え、次に進みましょう。
辛いかもしれませんが、本気で1人の人と向き合った経験は、次に生きてくるはずです。
真剣交際に進むには
ここからは、そもそも真剣交際にたどり着くためにはどうすべきなのか、詳しく解説していきます。
真剣交際になるには①仮交際で注意すること
仮交際中は、「真剣交際に進んでも良い相手なのか」しっかりと相性を確認しましょう。
ただし、減点法でなく、良いところを見つける視点を持つことが重要です。
そして、仮交際中のやりとりは、「時間を空けない」「回数を増やす」ことを意識してください。
具体的には、
・お見合いから初デートの間は時間を空けない
・LINEや電話は基本的に毎日
・デートは、初めは短くて良いので(2時間ぐらいまで)できれば週1-2回ペースで
以上の点を心がけてください。
積極的に相手と関わり、時間を共有することで、二人の気持ちが真剣交際まで向かいやすくなります。
真剣交際になるには②お互いの距離の変化
デートの回数を重ね、距離が縮まってきたと感じたら、相手を下の名前や、ニックネームなどで呼ぶ努力をしてみましょう。
最初は敬語で話していた場合は、徐々に敬語を使わずに、フランクに話すことも意識して下さい。
そうすることで、距離はグンと縮まっていきます。
そして、お互いの気持ちが同じように高まってきている場合、何気なく手をつないでみるなどのスキンシップを図ってみましょう。相手への気持ちがより伝わるはずです。
さらに、お互いの気持ちの高まりに比例する形で、「会う回数が増えるにつれてデートの時間を長くしていく」事で、真剣交際に繋がる可能性はアップします。
真剣交際になるには③お互いの気持ちの変化
デートが終わった時だけでなく、仕事で疲れている時などにも「また会いたい」と思えるようになっていたり、相手とのやり取りそのものが楽しいと感じられたり、また、お互いにそう思っていると感じられたら、真剣交際に進むべきタイミングです。
成婚を焦って無理をするわけではなく、「相手にしてほしいこと」「してあげたいこと」その両方が自然と思い浮かんだり、二人で一緒に何かをしたいと思うことがあったりするのであれば、もう仮交際に留まっている段階ではありません。真剣交際という、次のステップに進みましょう。
真剣交際になるには④仮交際から真剣交際への告白
真剣交際をスタートさせるためには、その旨を相手に伝えなくてはなりません。そして、真剣交際がスタートすると、結婚相談所を通して、他の異性とコンタクトを取ることは出来なくなります。
相手に告白をする前に、もう一度自分の気持ちをしっかり確かめましょう。また、真剣交際を始めたら、相手も同様に他の異性との関係は断ち切ることになります。
真剣交際へと進むということは、自分だけの問題ではなく、相手の人生の貴重な時間にも関わってくることなのです。それをふまえた上で、「それでも相手と真剣交際に進みたいのか」しっかり考えましょう。
そして、決意することができたら、告白のタイミングや、その方法などについて、結婚相談所のカウンセラーに相談し、客観的な意見を取り入れた上で告白をするのです。
告白の際は、ユーモアを交えるよりも、真面目に伝えて、自分の真剣度をアピールして下さい。
自分jができるのはここまでです。返事に関しては焦らず、謙虚なスタンスで相手のタイミングに委ねましょう。
真剣交際から成婚につなげよう
ここまで、仮交際から真剣交際に移行する際のポイントや、その方法を解説してきました。
仮交際の段階で、しっかりと相手のことを知るために、まずは自己開示をし、相手に自分のことを話してもらえるよう、努力しましょう。
そして、告白するタイミングについては、結婚相談所のカウンセラーや、友人、家族などと相談し、客観的な視点を取り入れた上で判断することをおすすめします。